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「最近、インが逃げ切れないレースが増えた気がする」——2026年の水面をよく見ているファンなら、そんな感覚を持った人もいるかもしれない。その背景のひとつが、静かに、しかし確実に進んでいる新燃料「E30ガソリン」への切り替えだ。
環境対応という一見地味なニュースだが、燃料が変われば艇の伸びが変わる。艇の伸びが変われば、スタートも、ターンも、そして舟券の狙い目も変わる。この記事では、E30ガソリンとは何かをやさしく整理したうえで、予想にどう向き合えばいいのかまで踏み込んで解説する。
ここがポイント:E30は「E(エタノール)が30%」という意味。レギュラーガソリン70%に、植物由来のバイオエタノールを30%配合した燃料です。地球環境に配慮したカーボンニュートラル対応の一環として導入されました。

E30ガソリンとは?バイオエタノール30%配合の環境対応燃料
E30ガソリンは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料とするバイオエタノールを30%混ぜたガソリンだ。植物由来の燃料は、燃やしても大気中のCO2を実質的に増やさない「カーボンニュートラル」と位置づけられる。
ボートレース振興会の発表によると、E30を使うことで従来のレギュラーガソリンに比べてCO2排出量を約12〜15%削減できるとされる。競技の迫力はそのままに、環境負荷を下げる——これがE30導入の狙いだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 燃料名 | E30ガソリン |
| 配合 | レギュラー70% + バイオエタノール30% |
| 目的 | カーボンニュートラル対応(CO2削減) |
| CO2削減効果 | 従来比 約12〜15%(振興会発表) |
いつから?2026年4月・浜名湖を皮切りに全場へ順次導入
E30は、いきなり全国一斉に切り替わったわけではない。まず2025年5月以降、びわこと大村でテストが実施された。競技内容や航走性能に問題がないことを確認したうえで、2026年4月9日のボートレース浜名湖を皮切りに、各場のモーター入れ替えに合わせて順次導入されている。
ここに注意:導入時期は場によって異なります。「もうE30になった場」と「これから切り替わる場」が混在する時期があるということ。予想の前に、その場の燃料・モーターがどの段階かを意識すると、データの読み方を間違えにくくなります。
テスト段階から順を追って進めているのは、公営競技として「レースの公平性」を崩さないためだ。燃料が変わることで一部の選手だけが有利・不利にならないよう、慎重に移行が進められている。
対応モーター「ヤマト331CN型」への切り替え
燃料が変われば、それを燃やすエンジンも合わせる必要がある。E30に対応するため、競技用モーターは改良型の「ヤマト331CN型」へ切り替わっている。
CN型のポイント:エタノール配合燃料はスロー走行時にエンストしやすい特性があります。そこでキャブレターのパイロットジェットを拡大し、低速でも安定して回るように改良されたのがCN型。「CN」はカーボンニュートラルの略です。
モーターが新しくなるということは、これまで蓄積してきた「モーターの2連率」や「部品交換の傾向」といったデータが一度リセットに近い状態になるということでもある。モーターの見方の基礎は競艇のモーターとボートの見方で確認しておきたい。
E30で予想はどう変わる?イン逃げ率・伸び足への影響
ここからが本題だ。E30は舟券予想にどう影響するのか。テストや導入初期の観測で語られているのが、「スタート後の伸びが増した」という声だ。
たとえばびわこでは、スタート後に艇が伸びるようになった結果、イン逃げ率が下がり、波乱決着が目立つという傾向が報告されている。伸びが出れば、2コース・3コースからのまくりや差しが届きやすくなる。つまり——
- スタート後の伸び足が全体的に上がりやすい
- ダッシュ勢(4〜6コース)のまくりが決まる余地が増える
- 従来「イン鉄板」だった場でも、頭を絞りすぎると取りこぼす
- 「この場はインが強いから1号艇1着固定」と過去データだけで決め打ちする
- モーター2連率を、燃料・モーターが変わる前の数字のまま鵜呑みにする
ただし、これは「インが弱くなった」という単純な話ではない。機力上位のインは相変わらず強い。変わったのは「展開の幅」だ。伸びる艇が増えたぶん、絶対的なイン逃げが少し減り、そのぶん配当妙味のある決着が増える。荒れる余地が広がった、と捉えるのが実戦的だ。
E30時代の舟券術|「新しい水面」として向き合う
では、どう買えばいいのか。手がかりを整理する。
- 導入時期を確認する:その場がE30・CN型に切り替わっているかをまずチェック
- 直近の傾向を見る:切り替え後のレースで、イン逃げが減っていないか・伸び決着が増えていないかを観察
- 展示で伸びを見抜く:スタート展示・展示タイムで「伸びている艇」を拾う
- 頭を1点固定にしすぎない:波乱の余地が広がった前提で、2着・3着を広めに構える
買い方の目安:E30切り替え直後の場は、いわば「クセがまだ読み切れていない水面」。無理に大勝負せず、展示で伸びを確認できたレースに絞るのが安全です。データが積み上がるまでは、点数と金額を抑えて臨みましょう。
展示タイムの見方は展示航走の見方で詳しく解説している。E30時代は、過去データ以上に「その日の展示」が効く。
E30ガソリンについてよくある質問
Q. E30になると選手やファンに不利益はある?
テストで航走性能に問題がないことを確認したうえで導入されています。公平性を保つため、モーターもCN型に統一して切り替えが進んでいます。
Q. なぜイン逃げ率が下がると言われる?
スタート後の伸びが増したことで、外からのまくり・差しが届きやすくなったためと報告されています。ただし場や条件によって差があり、機力上位のインは依然として強いです。
Q. E30は全場で導入済み?
2026年4月の浜名湖を皮切りに順次導入中で、時期は場によって異なります。最新の状況は公式で確認してください。
まとめ|燃料が変われば、予想も少しだけアップデートする
- E30はバイオエタノール30%配合の環境対応燃料。CO2を約12〜15%削減
- 2026年4月・浜名湖から各場のモーター入れ替えに合わせ順次導入
- 対応モーターは改良型「ヤマト331CN型」
- スタート後の伸びが増し、イン逃げ率低下・波乱増の傾向が報告されている
E30は「難しくなった」変化ではなく、「新しい水面が生まれた」変化だと考えたい。過去データが通用しづらい今こそ、展示をていねいに見る人が有利になる。予想の材料選びには、編集部が検証した競艇予想サイトのランキングも参考にしてほしい。
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