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「峰竜太が3億円の金塊を獲得」——2026年8月末、競艇を普段見ない人のタイムラインにまで、このニュースが流れてきたのではないだろうか。この3億円の正体こそ、GRANDE5(グランデファイブ)という制度だ。名前は聞いたことがあっても、「結局どういう仕組みなの?」と説明を求められると答えに詰まる人は多い。
この記事では、GRANDE5とは何か、なぜ3億円もの金塊が贈られるのか、そして峰竜太が成し遂げた「グランドスラム」がどれほど途方もない記録なのかを、順を追ってほどいていく。競艇のSGを知るうえでも格好の入り口になるはずだ。
GRANDE5とは?5大SGのメダル制度

GRANDE5は、2014年に制定されたメダル顕彰制度だ。競艇には年に数回のSG(スペシャルグレード)という最高峰の大会があるが、そのなかでも歴史と格式が飛び抜けて高い5つのSGを「5大競走」として特別扱いするのがこの制度の核心である。
対象になるのは次の5レースだ。
GRANDE5の対象5大SG
| SG大会 | 例年の開催時期 |
|---|---|
| ボートレースクラシック | 3月 |
| ボートレースオールスター | 5月 |
| ボートレースメモリアル | 8月 |
| ボートレースダービー(全日本選手権) | 10月 |
| グランプリ(賞金王決定戦) | 12月 |
この5つは、いわば競艇の「四大大会+α」。1年を通してこれらを追いかけていくと、シーズンの流れそのものが見えてくる。SGという格がそもそも何なのかピンとこない人は、先に競艇のグレード解説記事を読んでおくと、GRANDE5がどれほど雲の上の話かが体で分かるはずだ。
金メダルの中身|純金390gという規格外の副賞

GRANDE5がユニークなのは、対象5大SGの優勝戦で3着以内に入った選手に、その場で本物の貴金属メダルが贈られる点だ。しかも、これがただの記念品ではない。
GRANDE5メダルの内訳
| 着順 | メダルの素材 |
|---|---|
| 1着 | 金メダル(純金390g) |
| 2着 | 銀メダル(純金63g+銀180g) |
| 3着 | 銅メダル(純金63g+銅165g) |
| グランプリ1着のみ | プラチナメダル(プラチナ362g+純金134g) |
純金390gと聞いてもピンとこないかもしれないが、金相場によっては1個あたり1,000万円前後の価値になる。優勝するたびに、その場で数百万〜1,000万円級の金塊が手に入るようなものだ。とりわけ最高峰のグランプリだけはプラチナ製の特別仕様で、格の違いが素材にまで表れている。
メダルの素材は制度上定められたもので、優勝賞金とは別枠で贈られる(重量など詳細はBOAT RACE公式の顕彰情報を参照)。つまりSGを勝てば「賞金」と「貴金属メダル」の二本立てで手にできる。トップレーサーがSGにこだわる理由が、賞金以外にもあることが分かるはずだ。
3億円の金塊「グランドスラム」の達成条件

ここからが本題だ。あの「3億円の金塊」は、毎年もらえるものではない。GRANDE5には、制度が始まった2014年以降に、5大SGすべての優勝メダルを最初に揃えた1人だけに3億円相当のインゴット(金塊)を贈るという、特別ルールが設けられている。
つまり、これは早い者勝ちの一発勝負。誰かが達成した瞬間に、この3億円の椅子は永久に埋まる。2位以下には贈られない。だからこそ、トップレーサーたちは何年もかけて「あと1冠」「あと2冠」と5大SGのピースを集めてきた。
クラシック、オールスター、メモリアル、ダービー、グランプリ——この5つを全部勝つというのは、言葉にすると簡単だが、現実には気の遠くなる話だ。SGは年に数回しかなく、しかも1レースあたりのメンバーは全国のトップ約50人。そのなかで優勝戦に残り、さらに勝ち切る。それを性質の異なる5つの大会すべてで、開催水面もバラバラのなか達成しなければならない。何年もトップを維持し続ける実力と、運と、健康。すべてが噛み合って初めて手が届く領域なのだ。
史上初の達成者・峰竜太|2026年8月30日、桐生の夜

その「最初の1人」が、ついに現れた。2026年8月30日、SG第72回ボートレースメモリアル(桐生)の優勝戦を制した峰竜太が、GRANDE5完全制覇を達成。競艇史上初のグランドスラムとなり、3億円相当の金塊を手にした。
峰の5大SG制覇の歩みはこうだ。グランプリを2018年・2020年に、オールスターを2021年、ダービーを2023年に制し、2026年3月のクラシックで王手をかけた。そして最後のピースとなったのが、8月の桐生メモリアルだった。制度が始まってから12年。誰も届かなかった頂点に、峰が一番乗りしたのである。
峰は今回のメモリアルで、6日間トータル約3億5,453万円を稼ぎ出した。優勝賞金4,200万円、金メダル(約1,000万円相当)、そして副賞の3億円金塊が積み上がった計算だ。1節でこれだけの金額を動かすのは、競艇の歴史でも例がない。
峰竜太という選手そのものの実績・強さ・人物像は、峰竜太の徹底解説記事にまとめてある。グランドスラムがどれほどの偉業かは、彼の歩みを知るとさらに立体的に見えてくるはずだ。
リーチをかけていた選手たち|次のグランドスラムは誰か
3億円の椅子は峰が埋めた。だが、5大SGの完全制覇を狙える位置にいる選手は、峰だけではなかった。
たとえば毒島誠は、5大SGのうちオールスターを残すのみの「あと1冠」でリーチをかけている。2024年の賞金王でもある実力者で、地元・桐生のメモリアルでも優勝経験を持つ。ほかにも石野貴之、桐生順平といったトップレーサーが「あと2冠」まで迫っている状況だ。
ただし、3億円の金塊は峰が達成した時点で埋まった。今後の選手が5大SGを完全制覇しても、あの3億円インゴットは贈られない。「史上初」の価値は、それだけ絶対的だということだ。
とはいえ、5大SGすべてを勝つこと自体が超一流の証であることに変わりはない。金塊の有無を抜きにしても、次に完全制覇へたどり着く選手が誰になるのかは、これからの競艇を追う大きな楽しみのひとつになる。年末のグランプリに向けた賞金王争いとあわせて、5大SGの動向を追ってみてほしい。
よくある質問(FAQ)
Q. GRANDE5とは何ですか?
クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー・グランプリという5大SGを対象にした、2014年制定のメダル顕彰制度だ。優勝戦3着以内の選手に純金などの貴金属メダルが贈られ、5大会すべてを最初に制した1人に3億円相当の金塊が贈られる。
Q. なぜ3億円の金塊がもらえるのですか?
GRANDE5の5大SGすべての優勝を「史上初めて」達成した選手だけに贈られる特別な副賞だからだ。早い者勝ちの一発ルールで、2026年に峰竜太が達成し、この椅子は埋まった。
Q. GRANDE5のグランドスラムは誰が達成しましたか?
峰竜太が2026年8月30日の桐生メモリアル優勝で史上初めて達成した。5大SGを全制覇し、3億円相当の金塊を獲得している。
Q. 金メダルはどれくらいの価値がありますか?
1着の金メダルは純金390g。金相場によるが、1個あたり1,000万円前後の価値になる。グランプリの1着だけはプラチナ製の特別仕様だ。優勝賞金とは別枠で贈られる。
Q. 今後グランドスラムを達成しそうな選手は?
毒島誠がオールスターを残すのみの「あと1冠」でリーチをかけている。石野貴之、桐生順平らも「あと2冠」に迫る。ただし3億円金塊は峰が達成済みのため、以降の達成者には贈られない。
まとめ|3億円の意味を知れば、SGはもっと面白い
GRANDE5という制度を、最後に整理しておこう。
- クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー・グランプリの5大SGが対象
- 優勝戦3着以内に純金メダル(1着は純金390g)が贈られる
- 5大会すべてを最初に制した1人に3億円相当の金塊
- 2026年、峰竜太が史上初のグランドスラムを達成
- 毒島誠が「あと1冠」でリーチ。次の完全制覇者にも注目
制度の中身を知ると、SGのニュースの見え方が変わる。「今日のSGは5大競走のひとつだ」「あの選手はグランドスラムに王手だ」——そんな視点で追いかければ、競艇はぐっと奥行きを増す。競艇そのものが初めての人は、競艇初心者向け完全ガイドから入ると、SGの楽しみ方がまるごと分かるはずだ。
なお本記事の制度内容・数値は公表情報をもとにした執筆時点のものだ。最新情報はBOAT RACE公式サイトで確認してほしい。舟券の購入は20歳以上・自己責任で。
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